鉄道写真
子供の頃から乗り物が好きであった。小学5年の時、父親の一眼レフカメラとレンズ2本を持って初めての鉄道写真を撮りに行った。
家から上野駅までは父親が送ってくれたが、新幹線に乗ってからは生まれて初めての完全な一人旅であった。
それから、30年ほど経過して、今ではどこにも一人で出かけている。
帰省した時、自宅から近いところでイベント列車が走るので父親も誘ってみた。
あまり乗り気ではなかったようだが、男2人でのお出かけということで一緒に行くことになった。
父親は物珍しさもあったのか、周囲の人が一斉にシャッターを切るとそれに合わせるように黙々と撮っていた。
帰宅して、一緒に写真の整理をしていたら”次は、どこに行くの?”と聞かれた。
そんな息子はまだ独身です。